2005年 05月 01日
Nick Lowe “The Wilderness Years” (Recorded between 1974-1977 Compiled in 1991)
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これこそ実は彼の裏ベストというか、傑作というか。ともかく今では高価でとても手に入らないようなレアかつ傑作なシングル曲等がまとめてお手軽に聞けちゃうってことで実にお得なコンピなんです。
ブリンズリー・シュウォーツ解散直後から地味にソロ活動していた彼ですが、惜しいことにこの時代にはアルバムを作っていないんですよ。ファーストとなる『ジーザス・オブ・クール』は78年発表だから、バンド解散からそれまでの3、4年間の間に発表したり録りためていた曲にこそあのパンクムーヴメント爆発寸前の時代の空気が閉じ込められているといった訳で、そういうパンキッシュで若々しいニック大好きな私あたりからすればもう堪らないわけです。ちょうどダムドのファーストをプロデュースしながらニックがどんなことを考えていたのかな、などと妄想してしまう向き(私だけれど)などにとっては堪らない作品集なんです。

ここにはスティッフでのデビューシングル‘So It Goes’のB面、‘Heart Of The City’や皮肉タップリの下手すりゃ本人達よりポップなベイ・シティ・ローラーズ応援歌(マジで名曲!)やディスコ賛歌(もちろん皮肉)、あるいはデイブ・エドマンズと録りためていたロックパイルへの布石となるロックフィールドセッション、果てはフィールグッズへの提供曲のセルフデモ等、正にファンにとってはヨダレもん、かつ基本のアイテムがいっぱい詰まってる訳なんです。最高。

未発表曲集とか聞くと敬遠しちゃう向きもあるかも知れませんが、これは聴いて。ここにはパブロックが輝いてた時代のドキュメントが刻まれています。これらを聴くだけで当時の時代感や、パブロックとはどういうものであるかがちょっとでも解って頂けると思うんです。
皮肉タップリに時代を歌ってみせるけど、ルーツやポップスへの愛情を決して忘れない。そんな愛くるし過ぎるパブロックとニックの本質がこの作品から少しでも解っていただけたら幸いです。
単純に楽曲的に考えてもこんな完成されたポップスは無いわけで、是非まあ気楽に楽しんでみてください。

<しばさき>
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by beatken | 2005-05-01 21:51 | review


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