2005年 05月 09日
Gene Clark “Roadmaster” (Recorded in 1970-1973, first Released in 1973)
名盤“White Light”に続いて、3rdソロアルバムを製作していたジーン・クラークですが、どんな理由でなのかそのアルバムの音源と言うのはお蔵入りしてしまいます。グラム抜きのバリトーズとの録音(最高!)やスプーナー・オールドハムやクラレンス・ホワイトとの録音も含む名セッションなのですが…。
また、バーズのオリジナルメンバーによる再結成というと73年にリリースされた盤が知られているところだと思いますが、遡ること数年、実は70年と71年にもプロデューサーにジム・ディッキンソン(!)を迎えてオリジナルメンバーによる再結成音源の録音が行われていたのですよ。

そのような素敵過ぎる未発表音源が存在しているとなれば何が何でも聴きたくなると言うのが音楽ファンというものです。うー、ウズウズしてきたぜ、という方、ご安心下さい。ここに紹介する様に、ちゃんと73年にオランダのレーベルによってLPに纏められ、しかもありがたいことに英国のedselからCDも再発されているのです。ちなみにブートレグではありませんよ。ちゃんとした再発盤ですから音質の方も良好です。
c0075476_4453327.jpg肝心の内容の方はというと、これがまた最高。個人的にバーズ人脈の中で最も優れたソングライターがこの人だと思っているんですが、この未発表音源集においても本当に素晴らしい曲を書いています。バーズ時代からややモダンで幽玄な曲における作曲に定評のあった彼だけあって、ここでも静謐で美しい曲を聴かせてくれているのです。特にバリトーズとの録音‘Here Tonight’における美しさといったら本当に鳥肌モノですよ!僕は普段クラブとか全然行かないのですが、時々お遊びでDJをするときはこの曲をかけるようにしてます。それくらい場の雰囲気をロマンチックにしてしまう名曲だと考えています。是非買って聴いてみてください!
勿論他の曲も最高の一言に尽きてしまいます。なんでこんな素晴らしい曲たちがお蔵入りなの?と訝ってしまいたくなるようなものばかりです。前作辺りから良い味になってきたソウル的なテイスト、この人ならではの美しいソングライティングとフォーキーで泣かせる歌声、そしてこの時期のカントリーロック独特の魔法が混ざり合って、ああ、正に天国だ…。
聴きながらこれを書いていたんですが、聴き入ってしまってなかなか筆が進みませんでした…。未発表曲集だからといって敬遠してしまっては勿体ないですよ。是非!

<しばさき>
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by beatken | 2005-05-09 04:45 | review


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