2005年 06月 05日
The Rolling Stones “Tattoo You”(1981)
冷静に考えて、あるいは先入観を抜きにして考えて、ストーンズならではの魅力がこんなにもストレートに感じられるアルバムもあまり他に無いんじゃないだろうか?どうしても「Start Me Up」のプロモ等におけるミックのエアロビクス的なキャラクターをイメージしてしまいゲッソリしがちだけれど、そういうトゥー・マッチな演出を除いて考えればこんなにストーンズ独特の良さを全体を通して体現しているアルバムは無いと思います。
しかしながらかく言う俺も昔これを初めて聴いたときは何か馴染めなかったのも事実。名作名作言われてるけどそんなもんかな、程度にしか考えて無かったです。今、それを反省しています。

c0075476_104699.jpg実のところこのアルバムは、ミックのキャラよりキースの凄さや彼の才能が充実しているんですよね。例の「弾かないギター」に磨きがかかり、もうプレイ全体が円熟と言っていいくらいの域にあって、このギターを聴いているだけでもう快感です。「Start Me Up」におけるリフの完成度、円熟度といったらもうThis is Stonesっていう風格ですし、ロックギタリストとしての彼のカッコよさにあらためて惚れ惚れしちまうんです。
それと曲のよさが凄く際立っているアルバムでもあります。軽く流しているようで渋く決めるロックンロール・チューン「Hang Fire]、切ないメロディーとミックのボーカルが素晴らしすぎる「Waiting On A Friend」、その他全ての曲が粒ぞろいで隙が無いように感じます。B面における怒涛のストーンズ流ソウルの応酬。それまでで最もソウルを違和感無く消化したストーンズがここにあると思います。ゲスト参加した巨匠ソニー・ロリンズのテナーに食われることなく自分達のペースでこんなにも豊かな演奏ができるのだから本当に凄いですよね。

次作以降ほどニューウェイブ色も強くなく、特に何か新しいことに取り組んだということでもないので一聴した限り地味な感じを受けますが、この独特のロックンロールはストーンズ以外に成しえないものだと思います。


追記:

この時期のライブ盤である名作「Still Life」を併せて聴くと魅力倍増!この時期のストーンズはホント最高!

<しばさき>
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by beatken | 2005-06-05 01:02 | review


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