2005年 07月 11日
Be Bop Deluxe “Drastic Plastic” (1978)
c0075476_022858.jpgこのバンドと当時の英国ロックシーンの関係性を思い浮かべてみると'78年という時代が何やら象徴的に感じられるのです。この時代、モダンポップとニューウェーブの狭間にあったこのバンドがその役目を終えようとしていくのはどうやらある種必然的なことであったのかもしれない。しかし最後の最後になって、この凄く斬新でポップな作品を作ってしまうのだから意地というのは凄いと思います。

もともとグラムロックのセカンドジェネレーションとして、SparksとQueenとMottの折衷といったような面白い音楽性を標榜していた彼らだったが、このラストアルバムの時期になるとすっかり様変わりしましたね。様変わりといっても決して老け込んでしまったのではなく、むしろ次の時代(New Wave)にタスキを渡すかのような先進的な音楽性になっているのが面白いです。エレクトロ・ポップ・パンク?捻くれた大人は即ち子供と変わらないのかもしれない、そんなロマン。
ここでは、当時XTCなどを製作していた気鋭のプロデューサーJohn Leckieを迎えています。リーダーのBill Nelsonの負けん気の伝わってくる人選じゃないですか。「俺達決して時代遅れじゃないよ!」と。果たして実際素晴らしくアップ・トゥ・デイトな音を聴かせてくれるのだから。これをもって解散してソロ活動に移行していくことを考えると、気合の入り方も相当のものだったんだろうな。

しかし、アレンジや音作りの素晴らしさもさることながらやはり何と言っても曲の良さが目立てますね。新しいものに果敢に取り組みながらも生来のメロディーセンスを損なわないのが偉いと思うのです。やはり感性の鋭さ故か。このあと高橋ユキヒロのバンド等でも活躍するBillであるけれども、そう考えると同じように長いキャリアを積みながらも最先端を提示して見せたY.M.O.のメンバー達等とも通じ合うしたたかさみたいなものが感じられるのは面白いです。

モダン・ポップを掘り下げて行こうかな、と思うこの頃です。

<しばさき>
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by beatken | 2005-07-11 00:23 | review


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